2016年12月19日月曜日

越中富山のくすり屋さん~丸薬製造体験~


富山市の中心部、ビルとビルの間にひときわ目を惹く超レトロなくすりやさんがあります。

池田屋安兵衛商店
創業昭和11年、初代池田実が現在の地に和漢薬種問屋として暖簾を掲げました。戦後まもなく江戸時代に一世を風靡した「反魂丹」の製造販売を始めました。現在も日本の伝統薬を中心に、和漢薬の世界を追及しています。<池田屋安兵衛商店とは より>

 
場所は富山市の中心部、堤町通りにあります。店舗の裏にⓅ 完備なので、クルマで行っても大丈夫。
駐車場側からの入口も素敵です。

回はこちらでおもしろい体験ができるとのことで、行ってきました!
それは…丸薬製造体験!

 予約不要、店頭で気軽に出来ます。しかも無料!
これはかつての丸薬製造法。


 
木枠のような装置に圧をかけ、中から丸薬の素をにゅっと押し出します。
心太を作るときみたいな感じですかね。
細長いへらのようなもので、切り取って台の上に間隔良く、並べていきます。

1粒の大きさはだいたい5㎜くらいでしょうか。



並べると、こんな感じ。

でもこれだと、切り取っただけなので、まだ丸くありません。

いよいよこれから丸める作業に入ります!
持ち手の付いた板のようなものを、さっきの薬の上に乗せます。
この板、ちょっと重いです。わざと重くしてあって、重石の感じ。
で、右回りとか左回りとか、板の下で、粒々を転がすように5~6回~数回動かします。

ベテランになると板の動きで、上手く丸まったかどうかわかるみたいです!
ほとんど感覚のようです(;´∀`)
 
できあがり!
板をよけてみると、見事、丸薬が完成。

で、わたくしも挑戦デス!
コツは少し押す感じとのことで、やってみる。ん?…動かない。
はじめのうちは、粒がいびつなのでなかなかスムーズに動きません。が、ガタゴトと少しずつ動かしていると、やがてコロコロとした感触に。
スタッフの方から、そろそろいいですよ~っとのお声がけ。
 
ドキドキしながら、板をよけてみる。
(;・∀・) あららら~
バラバラなお薬になってしまいました。
 
 

体験者には紙風船のお土産つきです。
 
かつて、売薬さんたちが、お土産として各家庭に配っていたそうです。
 



店内も外観同様、超レトロでまるでタイムスリップしたみたい。
実際に販売されている薬のパッケージなども興味深いもの満載!!




ご存知の方も多いのでは?
 
 

市内の老舗飴メーカーとコラボした「反塊飴」
「生姜」を食してみましたところ、しっかりとした生姜の味がしました。
 
昔の薬を作るときの道具
 

今回は富山の薬の歴史を知ったり、実際に体験したりと、楽しさテンコ盛りでした。
実際に和漢薬の販売もされているしっかりとしたお店で、各人の症状を詳しく丁寧に聞いて、それに合った薬を出してくれます。あと、お薬あるある~みたいなおもしろ情報や、ためになるお話などもしてくださいます。
また、2階には薬膳料理がいただけるレストラン「薬都」もあります。まさに「医食同源」

越中富山の薬売りスピリットが受け継がれていて、感じ入りました。


INFO
池田屋安兵衛商店
〒930-0046 富山県富山市堤町通り1-3-5
電話 076-425-1871
営業時間 9:00~18:00(薬都は11:30~14:00)
無休(但し年末年始を除く) 薬都は水曜休
駐車場5台(大型2台) 駐車料金: 無料
Official Site
http://www.hangontan.co.jp/


越中富山の薬売り
富山の家庭薬行商人。また、その行商のこと。江戸中期に始まるといわれ、藩の保護・統制を受けて発展した。全国各地の得意先に薬を置き、年に一、二度訪問して使用分の代価を清算し薬を補充した。  <デジタル大事泉より> 
富山県の売薬業は県を代表する産業の1つで現代でも配置販売は富山売薬の営業形態となっている。消費者の家庭に予め医薬品を預けておき半年ごとに巡回訪問を行って使用した分の代金を受け取り、さらに新しい品物を預けるシステムである。薬事法では医薬品の小売を店頭販売と規定し消費者が転売することを禁じているため、「決まった消費者のもとで配置という形の陳列販売をしている」と解釈されている。また預ける医薬品や配置員も許可制で代金は使用された後に受け取ることになっており、他の小売販売のように現金販売はできない。<Wikipediaより>

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